医療保険の入院保障は何日にすべき?
入院時の保障日数を選べるがゆえに迷う
医療保険で最も中心となる保障は、入院保障です。
これは、入院1日あたりに5,000〜10,000円程度の給付金が支払われるものです。
多くの医療保険で、この入院保障の保障日数は数種類の中から選ぶことができます。
最も多いのは
- 60日
- 120日
の中から選ぶものです。
なお、他には、
- 30日
- 180日
- 360日
等のような設定のある医療保険もあります。
入院保障は何日が良いのか
この入院保障の保障日数ですが、いざ選ぼうと思うとなかなか迷うところです。
もちろん長くすれば保障は充実しますが、その分保険料も高くなってしまいます。
では、医療保険の入院保障日数は何日を選べばよいのかを説明します。
また、実際に私が加入している医療保険ではどうなっているかも紹介します。
病気別の平均入院日数を見てみよう
病気ごとの平均的な入院日数は何日?
医療保険の入院保障を考える際に、病気で入院した際にどの程度入院するのかと言うことを知るのは効果的です。
そこで、病気別の平均的な入院日数を見てみます。
病気別の平均入院日数
傷病分類 | 平均入院日数 |
---|---|
結核 | 58.7日 |
胃の悪性新生物(胃がん) | 19.3日 |
結腸及び直腸の悪性新生物(直腸がん) | 18.0日 |
肝及び肝内胆管の悪性新生物(肝がん) | 18.8日 |
気管,気管支及び肺の悪性新生物(肺がん) | 20.9日 |
乳房の悪性新生物(乳がん) | 12.5日 |
糖尿病 | 35.5日 |
高血圧性疾患 | 60.5日 |
心疾患(高血圧性のものを除く) | 20.3日 |
脳血管疾患 | 89.5日 |
肝疾患 | 25.8日 |
【出典】厚生労働省『平成26年(2014)患者調査の概況』
入院は最長で93日
以上の傷病別平均日数を見ると、入院日数は
- 最短で約12日
- 最長で約90日
となっています。
続いて、病院での平均在院日数を見てみます
更に、厚生労働省が公表している統計から、病院の平均在院日数を見てみます。
すると、次のように年々短くなっていることが分かります。
病院の平均在院日数
病床名 | 平成20年 | 平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | 平成26年 | 平成27年 |
---|---|---|---|---|---|---|
一般病床 | 18.8日 | 17.9日 | 17.5日 | 17.2日 | 16.8日 | 16.5日 |
【出典】厚生労働省『平成27年病院報告』
このように、入院日数はどんどん短くなっています。
これには、
- 医療技術の進歩による入院日数の短縮化
- 治療を入院から通院で行うようにする変化
の2つの要因が関係しています。
入院保障日数は何日が適切?
入院保障は長すぎる必要はない
以上の統計データから考えると、入院日数は120日あればほぼ足りることが分かります。
また、傷病別で考えると、8割程度の疾病で60日でも足りるようになっています。
もちろん、症状等により入院日数の個人差はあります。
とはいえ、それを言ってしまうと保険は常に最大限の保障に入るようになってしまいます。
そこで、入院保障日数を選ぶ際には
- 基本的には60日
- 余裕があるなら120日
で考えていけばよいでしょう。
保険料はどう変わる?
入院保障の日数が増えればその分保障が厚くなるため、保険料が若干高くなります。
実際どの程度変わるかですが、次のようになります。
保険名称 | オリックス生命 新CURE |
|
---|---|---|
入院保障日数 | 60日 | 120日 |
終身払い | 1,730円 | 1,877円 |
65歳払込完了 | 2,360円 | 2,537円 |
【保険料算出条件】35歳男性
このように、保険料が若干ですが異なってきます。
わずかな差ではありますが、この保険料を
- 終身払いであれば一生涯
- 65歳払込みであれば65歳まで
払い続けるため、トータルではそこそこ大きな金額になります。
そのため、基本的には60日で支払っておき、余裕があるのであれば120日を検討するのが良いのです。
この入院保障日数と保険料との関係ですが、突き詰めると、入院費用をどこまで保険でまかなうのか、という話になってきます。
入院費用をすべて保険でまかなおうとすると何かと大変
保険で入院のすべてに備えようと思うと保険料がなかなか大変
医療保険に加入する目的は人それぞれではありますが、次のように考える方が多いのではないでしょうか。
多額の入院費用に備えたい
入院で怖いのは、やはり多額の費用がかかることです。
- 入院時のベッド代
- 手術費用
- 治療費用
- 雑費
こうしたものが必要になってくるため、その助けとして医療保険があります。
医療保険だけで備えようとすると保険料が大変
ここで、その全てに医療保険で対応しようとするとかなり大変です。
入院保障を
- 1日あたり10,000円
- 保障日数120日〜
のように、最大限手厚く設定する必要があります。
このように設定してしまうと、毎月の保険料がかなり高額になってきます。
上記の新CUREであれば、概ね
- 終身払い:3,642円
- 65歳払い:4,942円
と高額になってきます。
もちろん、そうすればいざ入院した際に全額を医療保険でまかなえるかもしれません。
でもそれは、裏を返せばそれだけ多額の保険料を支払ってきた、ということにもなります。
終身医療保険は一度加入すると、払込みが終わるまで同じ保険料を払い続ける必要があります。
独身や夫婦だけの場合には払えるかもしれませんが、子供ができてから高額な保険料を払い続けるのは大変です。
貯蓄に回すことも必要
そう考えると、保険料は必要最低限に抑えておいて、残りは貯金していくということも大切になってきます。
保険は決められた条件下でしか使えませんが、貯金はどのような用途にも使えます。
いざ入院した際、保険で足りない部分が出ればそこを貯金でカバーすれば良いわけです。
もちろん、医療保険に入っているわけですから、高額な費用を貯金から支払うことにはなりません。
私はこんな保障内容にしています
私が入っている医療保険の内容はこちら
私はメットライフ生命の新終身医療保険に加入しています。
現在販売されている「フレキシィ」の前身の保険です。
この保険ですが、入院保障に関してはこのようになっています。
- 入院保障日額:5,000円
- 入院保障日数:1入院60日まで
この保障内容で、保険料は毎月2,047円です。
65歳まで払い込む設定になっています。
選択肢には120日もあったが…
私が加入した際は、保険の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)さんに相談しました。
その時、私も保障日数は60日にするか120日にするかで迷いました。
ただ、やはりFPさんから次のように言われ、60日にしました。
最近の入院日数は思っているよりも短いです。
保険料はできるだけ抑えて、余った分は他の保険に回すなり、貯金をしておくなりしたほうが良いですよ。
その方がいざという時に対応がしやすいです。
その後、上で紹介したようなデータを自分でも調べてみて、60日で十分であったと確信しました。
ぜひ、医療保険に加入する際には無駄に保障日数を長くしすぎることのないようお気を付けくださいね。
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