定期の女性向け医療保険を比較してみよう
女性向けの医療保険はよく知られているけれど…
医療保険の中でも、女性特有の疾病を重点的に保障するものを「女性保険」と呼びます。
女性保険は多くの保険会社が販売していますが、そのほとんどは終身タイプの女性保険です。
そのため、加入すると保障は一生涯続くことになります。
定期タイプの女性保険も
中には1年更新等の定期タイプの女性保険もあります。
それらは、主に共済や少額短期保険と言う、保険会社よりはやや小規模の団体が扱っています。
保障内容自体は、女性特有の疾病が対象となるのは変わりません。
しかし、中には出産(正常分娩)も保障されたりと、保険会社の女性保険にはないメリットもあります。
そうした定期タイプの女性保険は、うまく使えば出産時等にかなり手厚い保障を確保することができます。
どんな保険があり、どんな保障内容となっているのか、一覧で比較してみます。
女性向け少額短期保険4社を徹底比較!
定期タイプの女性保険4社とは
定期タイプの女性保険は、以下の4社のものがあります。
- フローラル共済 『なでしこくらぶ』
- ABC少額短期保険 『ABCおかあさん保険』
- アイアル少額短期保険 『レディーライフ』
- エイチ・エスライフ少額短期保険 『女性サポート保険』
これらは、保険料も安くそれぞれ何となく似ています。
ただ、比べてみると保障内容に違いがあるのが分かります。
定期タイプの女性保険4社比較
なでしこくらぶ | ABCおかあさん保険 | レディーライフ | 女性サポート保険 | |
---|---|---|---|---|
通常の入院保障 | ○ 1,500〜20,000円 |
○ 2,000〜5,000円 |
○ 5,000円 |
× |
女性特有の疾病での保障上乗せ | × | × | ○ 5,000円 |
○ 3,000〜10,000円 |
手術給付 | × | ○ 20,000〜50,000円 |
○ 50,000円 |
○ 女性特有時のみ |
死亡保障 | ○ 25〜600万円 |
○ 20〜50万円 |
○ 0〜300万円 |
○ 100〜300万円 |
正常分娩の保障 | ○※ | ○※ | × | × |
加入可能年齢 | 20〜75歳 | 4〜79歳 | 20〜69歳 | 15〜79歳 |
20歳保険料 | 2,500円 | 1,470円 | 1,630円 | 1,333円 |
30歳保険料 | 2,500円 | 1,850円 | 2,020円 | 1,661円 |
40歳保険料 | 2,500円 | 1,670円 | 2,090円 | 1,542円 |
50歳保険料 | 2,500円 | 1,920円 | 2,680円 | 1,664円 | 60歳保険料 | 2,500円 | 2,140円 | 4,040円 | 2,082円 |
※正常分娩の保障は、妊娠前から加入していた場合に限ります。
妊娠後の加入は異常分娩(帝王切開)のみの保障となります。
微妙に異なる4社それぞれの特徴を見ていこう
それぞれ特徴が分かれる
以上が女性向けの少額短期保険になりますが、特徴はかなり分かれました。
それぞれ、簡単に特徴を見てみます。
フローラル共済『なでしこくらぶ』の特徴
なでしこくらぶの特徴は、次の3点です。
- 死亡保障が大きい
- 正常分娩が保障される
- 保険料が一律
なでしこくらぶは、他社よりも死亡保障額が大きいです。
また、正常分娩も入院日額の保障対象となります。
ただ、死亡保障額は年齢を重ねると保障額がだんだん少なくなっていきます。
また、死亡保障が大きい分、保険料も他社よりやや割高になっています。
【参考】 「なでしこくらぶ」公式サイト
ABC少額短期保険『ABCおかあさん保険』の特徴
ABCおかあさん保険の特徴は、次の3点です。
- 保障のバランスが良い
- 正常分娩が保障される
- 保険料が安め
ABCおかあさん保険は、女性向け少額短期保険の中では最もバランスが良いです。
医療保険としてはまんべんなく保障があり、保険料も手ごろです。
若いうちに出産に備えて既存保険の上乗せとして加入するのであれば、ABCおかあさん保険がベストでしょう。
【参考】 「ABCおかあさん保険」公式サイト
アイアル少額短期保険『レディーライフ』の特徴
レディーライフの特徴は、次の3点です。
- 正常分娩が保障されない
- 死亡保障の有無を選べる
- 年齢を重ねても保障金額が減らない
レディーライフは、正常分娩が保障されないタイプの女性保険です。
そのため、保険会社の女性保険にかなり近いといえます。
また、他の少額短期保険では40歳くらいから保障内容が小さくなっていきます。
しかし、レディーライフでは保障内容は加入限度年齢まで変わりません。
ただ、かといって、保険会社の女性保険と比べれば保障内容が優れているわけでもないので、特段加入する必要はなさそうです。
【参考】 「レディーライフ」公式サイト
エイチ・エスライフ少額短期保険『女性サポート保険』の特徴
女性サポート保険の特徴は、次の3点です。
- 女性特有以外の疾病は保障されない
- 正常分娩が保障されない
- 死亡保障の保険料が比較的割安
女性サポート保険は、女性特有の疾病以外は保障されません。
よって、既存の医療保険がある方向けの、上乗せ用の保険と言えます。
しかし、その割に正常分娩が保障されないのはちょっといただけないところです。
死亡保障は特約でつけることになるのですが、その特約料は保障額の割に安めとなっています。
ただ、あえて入るべき保険かと言うと、そうは感じないのが正直なところです。
【参考】 「女性サポート保険」公式サイト
少額短期保険に入る場合これだけは注意!
一生涯の保険としては使えない
少額短期保険の女性保険は、保険料も安く、通常の出産も保障され、良い保険です。
ただ、一生涯の女性向け医療保険としては使えません。
一生涯の保険として使えないのは以下の2つの理由からです。
- 加入可能年齢が限られている
- 年齢を重ねると保障が減少する
加入可能年齢が限られている
少額短期保険は1年更新の定期医療保険です。
また、先程の比較表にも記載しましたが、加入可能年齢が限られています。
更新をすればいくらか保障年齢が延びる場合もありますが、それでも限界があります。
各女性向け少額短期保険の加入可能年齢等
加入可能年齢 | 更新可能年齢 | |
---|---|---|
なでしこくらぶ | 20〜75歳 | 85歳まで |
ABCおかあさん保険 | 4〜79歳 | 79歳まで |
レディーライフ | 20〜69歳 | 79歳まで |
女性サポート保険 | 15〜79歳 | 79歳まで |
このように、最も長いものでも85歳までしか保障を得ることができません。
それ以後に入院したとしても、一切保険は使ないことになります。
年齢を重ねると保障が減少する
少額短期保険は、若いうちと年齢を重ねてからでは保障額が異なります。
全てがそうではありませんが、概ね40歳あたりから保障金額が少しずつ減っていきます。
入院が1日あたり5,000円保障されたものが、最終的に2,500円になってしまうものもあります。
そのため70歳くらいになると、保険料はそこそこ高いのに、保障額はかなり少ない、ということになってしまいます。
この点からも、一生涯の保険としては使えないことが分かります。
女性向け少額短期保険の賢い使い方はコレ!
普通の保険の上乗せとして使おう
少額短期保険は、一生涯の保険としては使えませんが、ちゃんと良い使い方があります。
それは、
終身タイプの医療保険に上乗せで使う
という方法です。
上乗せで使うとは?
上乗せで使うとはどういうことかと言うと、ベースとなる終身医療保険に加入しながら、妊娠が考えられる時期にだけ、少額短期保険に加入するということです。
女性向けの医療保険はさまざまな保険会社が出しています。
しかし、通常の出産を保障してくれるものはないのです。
そのため、終身医療保険では出産時の保障はほぼ受けられません。
(検査入院や帝王切開の場合には使うことができます。)
そこで、出産が考えられる時期にだけ女性向けの少額短期保険に加入しておけば良いのです。
そうすることで、出産時にしっかりと保障を受けることができます。
その候補としては、通常の出産も保障対象となる以下のどちらかが良いでしょう。
- フローラル共済 『なでしこくらぶ』
- ABC少額短期保険 『ABCおかあさん保険』
女性向けの少額短期保険は、このように出産時の上乗せとして使うと、非常に役に立ちます。
ぜひ、ベースとなる終身医療保険とあわせてじっくりと検討してみてくださいね。
保険のプロが、たくさんの保険の中から無料であなたにピッタリの医療保険を教えてくれます。
私が実際に相談した7社のうち、次の3社が特におすすめです。
相談時には、保険のメリットだけでなくデメリットもしっかり説明してくれた。
「他のFPさんの話も聞いてみて、もし私で良ければいつでもご連絡下さい!」
と言ってくれて、保険の勧誘はせず、常に相談者を気遣った提案をしてくれた。
そうした点等、相談を通してとても信頼でき、Lifull保険相談に契約をお願いした。
その結果、現在は自分に合った医療保険に加入できてとても満足している。
その後も複数の保険見直しをお願いしたが、その都度最適な保険を提案してもらえてとても助かっている。
また、加入後にも住所変更や等にすぐ対応してくれて、お願いして正解だった。
取扱い保険数 店舗により異なる
担当してくれるFPさんが、他の保険相談サービスや保険会社で働いた経験がある方が多く、提案や相談に関してベテランな方が多い印象を受けた。 保険の知識が豊富で、しつこい勧誘を行わなないFPとのみ提携しており、実際に私が相談した際には、自分でしっかり考えられる時間を取って次の相談日を設定してくれた。
自宅やファミレス等、幅広い場所での相談に対応してくれる。
他の保険相談のセカンドオピニオンとして相談するのにもおすすめ!
取扱い保険数 担当FPにより異なる
取扱い保険数が多く、相談者の目的に応じた豊富な提案が受けられる。
また、ライフプランに沿った提案をしてくれたのも印象的だった。
しつこい勧誘も一切なく、受けられる相談の質が高いと感じる。
他2社と甲乙つけ難く、他社とあわせて利用し比較して契約しても良い。
(私は実際に複数社をセカンドオピニオンとして利用しました。)
取扱い保険数 30社
無料保険相談会社 医療保険提案力No1
良い医療保険を選ぶためにおすすめのコンテンツ