長期入院に備えるための医療保険「楽天生命ロング」の特徴や保険料を紹介

他にはない入院保障の楽天生命ロングとは?

長期保障が魅力的な楽天生命ロング

おじいさんと孫

通常、医療保険と言えば次のような保障内容が一般的です。

  • 入院保障 : 60日
  • 保障金額 : 1日10,000円

しかし、これとは異なり、長期にわたる入院保障を実現している医療保険があります。

 

それは、
楽天生命ロング
です。

 

楽天生命ロングでは、通常の医療保険ではカバーできない部分の保障を得ることができます。
以下では、楽天生命がどのような保険会社で、実際にどのような保障内容であるのかを見て行きます。

 

楽天生命はどんな保険会社なのか?

楽天生命はもともとは「アイリオ生命」という保険会社

楽天生命のロゴ

ここ数年、インターネット上で楽天生命の文字を見る機会が増えました。
そんな楽天生命ですが、「楽天生命」という名前になったのは2013年4月のことです。
それまでは「アイリオ生命」という名前の生命保険会社でした。

 

アイリオ生命は、もともとはエキスパート共済という無認可の共済団体でした。
(無認可と言っても違法というわけではありません。)
その後、アイリオ生命は楽天グループに加わり、現状の楽天生命へと名前が変わりました。

 

ただ、名前が変わっただけではなく、保険商品自体も大きく変わっています。
楽天生命では、主に保障内容がシンプルで保険料が安い保険を取り扱っています。
今回ご紹介する「楽天生命ロング」もそうした保険の1つです。

 

楽天生命はちゃんと保険金を支払ってくれるのか?

生命保険会社の安全性を測る基準にはいろいろなものがあります。
その1つに「ソルベンシー・マージン比率」というものがあります。

 

ソルベンシー・マージン比率とは、保険会社がどのくらいの保険金支払い能力があるのかを示した指標です。
200%が基準値となっており、それを上回るほどに保険金支払い能力が高いこととなります。
そのため、保険会社の財務健全性を知るための指標の1つとなっています。

 

楽天生命のソルベンシー・マージン比率は1,498.6%となっています。

 

この数値は、次のような保険会社と近い水準となっており、保険金の支払い能力としては比較的高めの水準と言えます。

  • 三井住友海上あいおい生命
  • かんぽ生命
  • AIG富士生命
  • チューリッヒ生命

非常にシンプルでわかりやすい楽天生命ロングの保障内容

楽天生命ロングの基本情報

楽天生命ロングの保障内容を紹介する前に、まずは加入可能な年齢等の基本的な情報を紹介します。

保障内容
加入可能な年齢 20〜79歳
保険期間(保障される期間) 一生涯
保険料支払期間 一生涯(終身払い)
保険料支払方法 クレジットカード、口座振替
保険料支払回数 月払い
付帯するサービス等 無し

 

加入可能年齢や保険料支払い方法等は良くあるものですが、ポイントは保険料支払期間です。
保険料の支払期間としては「終身払い」しか選ぶことができません。
そのため、早めに保険料を払い込んで、保障のみを一生涯持ち続けるというような使い方はできません。

 

楽天生命ロングの保障内容は1つのみ

長期入院中の男性

続いては、楽天生命ロングの保障内容です。
楽天生命ロングの保障は1つだけしかありません。
そのため非常に分かりやすいです。

 

保障内容は、入院61日目から1,095日目までの入院保障です。
その間の入院に対して、1日あたり5,000円〜15,000円の範囲で加入時に設定した入院給付金が給付されます。
(1,000円刻みで設定することができます。)

 

保険期間全体を通しての保障日数の上限は1,095日までとなっています。

 

よくある入院保障との違い

医療保険で一般的な入院保障との違いを見てみると次のようになります。
一般的な入院保障では、入院1日目から60日目までの入院に対して給付金が支払われます。
(120日目までの支払いを設定できる場合もあります。)

 

61日目からは給付金は支払われません。

 

一般的な医療保険の入院保障期間

一般的な医療保険の入院保障期間

 

楽天生命ロングでの入院保障

楽天生命ロングでは、一般的な医療保険の保障対象外の部分が保障対象となります。
61日目の入院から最長で1,095日目まで入院給付金が支払われます。

 

そのため、入院1日目から60日目までの入院では一切給付金は支払われません。
また、日帰り入院も保障対象外です。

 

楽天生命ロングの入院保障期間

楽天生命ロングの入院保障期間

 

楽天生命ロングは他の医療ほけと組み合わせて使うのに最適!

ここまでを見て分かるとおり、楽天生命ロングは単体では入院保障としてかなり使いづらいです。
ただ、他の医療保険と組み合わせたときにその真価を発揮します。

 

他の医療保険で短期入院をカバーし、楽天生命ロングで長期入院をカバーするという使い方です。

 

他の医療保険と楽天生命ロングを組み合わせての入院保障

他の医療保険と楽天生命ロングを組み合わせての入院保障

 

このように使うことで、1回の入院で最長1,095日までの入院に備えることができます。
医療保険の入院保障日数のみで不安な場合には、その不安を解消してくれる医療保険となっています。

長期入院に備える必要性はあるのか?

入院日数は短縮傾向にありますが…

ポイント紹介

楽天生命ロングへの加入を考える際に頭に浮かぶのが、そもそもそんなに長期入院に備える必要があるのかどうかということです。
この点については、厚生労働省による疾病別の平均入院日数統計が参考になります。

 

以下では、過去3回の統計調査から抜粋を行いました。
60日以上の入院となっているものについては赤文字にしています。

 

疾病別の平均入院日数
傷病分類 平成26年 平成23年 平成20年
結核 58.7日 65.4日 60.3日
胃の悪性新生物(胃がん) 19.3日 22.6日 26.8日
結腸及び直腸の悪性新生物(直腸がん) 18.0日 17.5日 19.2日
肝及び肝内胆管の悪性新生物(肝がん) 18.8日 18.6日 22.4日
気管,気管支及び肺の悪性新生物(肺がん) 20.9日 21.7日 27.2日
乳房の悪性新生物(乳がん) 12.5日 11.8日 データ無し
糖尿病 35.5日 36.1日 38.6日
血管性及び詳細不明の認知症 376.5日 359.2日 327.7日
統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害 546.1日 561.1日 543.4日
アルツハイマー病 266.3日 236.3日 データ無し
高血圧性疾患 60.5日 41.2日 45.8日
心疾患(高血圧性のものを除く) 20.3日 21.9日 24.2日
脳血管疾患 89.5日 93.0日 104.7日
肝疾患 25.8日 27.4日 29.8日

【出典】厚生労働省『患者調査(平成20年、23年、26年調査)』

 

精神疾患は入院が長期化する傾向がある

厚生労働省の統計結果によると、多くの疾病では平均的な入院日数が60日未満となっています。
ただし、

  • 精神的な疾患
  • 脳血管疾患

については、入院が長期化する傾向があります。

 

長期入院への保障が必要かどうかは、こうしたリスクに対してどの程度備えておきたいかという点がポイントとなります。
入院時の保障については、保険料さえ気にしなければ厚いことに越したことはありません。
しかし、現実的には保障を厚くすればするほど、保険料は高くなってしまいます。

 

将来に備えて保険料が高くなった結果、現時点の生活が圧迫されてしまっては保険の意味がありません。
そこで、長期入院への保障をどうするか迷う場合には、保険料が払えるかという点でも検討してみると良いです。

楽天生命ロングの保険料は性別・年齢ごとにいくらくらいなのか?

楽天生命ロングの保険料はいくらくらい?

実際に、楽天生命ロングの保険料がどのくらいなのかを見て行きます。
この保険料の金額次第で、長期保障が必要な場合に加入を検討してみると良いでしょう。

 

保険料を試算するにあたり使用する条件は次のとおりです。

 

保険料試算条件
  • 入院保障日額 : 1日あたり5,000円または10,000円
  • 保険料払込期間 : 終身
  • 保険期間 : 終身

 

男性の保険料
加入年齢 入院日額5,000円 入院日額10,000円
20歳 575円 1,150円
30歳 795円 1,590円
40歳 1,135円 2,270円
50歳 1,670円 3,340円
60歳 2,570円 5,140円
70歳 3,990円 7,980円

 

女性の保険料
加入年齢 入院日額5,000円 入院日額10,000円
20歳 580円 1,160円
30歳 800円 1,600円
40歳 1,150円 2,300円
50歳 1,740円 3,480円
60歳 2,760円 5,520円
70歳 4,500円 9,000円

 

保険料は安いけど終身払いである点に注意

楽天生命ロングは、手術給付などの保障がなく長期入院保障のみとなっています。
そのため、保険料はとても安くなっています。

 

ただ、気を付けたいのは保険料の払込期間が終身払いしかないということです。

  • 60歳払込完了
  • 65歳払込完了

というような、短期払いをすることができません。

 

とはいっても、入院日額が5,000円であれば、50歳でも1000円台の保険料で加入することができます。
この金額であれば、定年後も問題なく払い続けられる可能性は高いでしょう。

長期入院に少しでも不安があるなら加入を検討したい

長期入院に備えるには最適な医療保険

入院する女性

楽天生命ロングは、細かい点に的を絞ったシンプルな医療保険です。
そのため、すでに医療保険に加入している人で追加の保障を求める人に最適な保険です。

 

特に、加入している医療保険の60日の保障日数に不安がある場合には加入を検討したいです。
保険料は終身払いとなりますが、それでも1,000円前後の保険料で長期入院に備えることができます。

 

ただ、楽天生命ロングだけでは医療保障としては不十分です。
加入の際には、メインとなる医療保険と組み合わせてしっかりと保障を確保するために使用することをおすすめします。

 

組み合わせを検討したい医療保険は人それぞれ異なる

この医療保険と組み合わせたい医療保険については、人それぞれ異なるところです。

  • 入院時の保障を重視したいのか
  • 手術にしっかり備えたいのか
  • 医療保険でがんにも備えたいのか

こうした要望で、最適な保険が異なります。

 

どのような医療保険を選ぶのが良いかについては、何種類かの医療保険を比較して検討してみると良いです。
このサイトでもさまざまな医療保険を比較してを紹介しています。

 

また、医療保険加入時に気を付けたいポイントについても解説しています。
保険の事を考える際に、あわせてご覧いただければ幸いです。

 


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