魅力的に見える県民共済ですが…
当サイトでは、県民共済(都民・道民・府民共済)について、保険会社の医療保険等との比較を行ってきました。
比較をするにあたっては、それぞれのページで次のように紹介しています。
「県民共済と医療保険どっちに入るべき?」では65歳以降の県民共済のみでの危険性について紹介しました。
また、「県民共済の賢い入り方」では県民共済を医療保険に+αして使う方法を紹介しました。
上であげたページでも紹介していますが、当サイトでは県民共済1本のみに加入することは推奨していません。
民間の保険に加入したうえで、それで足りない部分を補う場合や、余裕がある場合にそれに+αで加入することを推奨しています。
そんな民間の医療保険ですが、さらに年齢によっては特におすすめしたい場合があります。
特に民間の医療保険をお勧めしたいのは「若い人」にです。
若い人にこそ県民共済ではなく民間の医療保険に入るべきです。
以下ではその理由について説明します。
県民共済は若い人ほど負担が大きい
県民共済の仕組みと保険料
県民共済が他の民間の保険と違うことがあります。
それは、年齢によって保険料が異ならないということです。
県民共済にもいろいろとプランがありますが、どのプランでも年齢ごとの保険料は同じです。
例えば、以下のような総合保障1型という月1,000円の保険料のプランがあります。
このプランでは、18歳〜65歳までが同じ保障内容を月1,000円で受けることができます。
このように、県民共済とは、年齢ごとに保険料が異ならない保険です。
民間の保険の保険料と仕組み
民間の終身医療保険であれば20歳と50歳では保険料は大きく異なります。
例としてオリックス生命の新CUREで20歳と50歳の毎月の保険料を見てみます。
- 20歳 1,445円
- 50歳 5,902円
毎月の保険料がこれだけ異なります。
民間の保険料が年齢で異なるのにはもちろん理由があります。
それは、加入時から満期までに保険料を払い込む期間の違いによります。
若いうちに加入した方が、満期までに保険料を払い込む期間を長くできます。
そのため、払い込む総額を払い込む回数で割った金額が小さくなり、月の保険料が安くなるわけです。
つまり、民間の保険では、払い込んだ金額に対して受けられる保障は、年齢間で格差がほぼないということになります。
県民共済が若い人ほど損なのは保険料が安いことが原因!
県民共済が若い人ほどそんな理由は…
それでは、以上をふまえて県民共済が若い人ほど損である理由を説明します。
それは
保険料がどの年齢でも一律である
ことが理由です。
保険料が一律であることが原因なのはどうしてなのか?
保険料がどの年齢でも一律であることが、若い人ほど損である理由は、保険を利用する年齢層に由来します。
考えてみれば当然のことなのですが、保険は若い人よりも中高年の人の方が多く利用します。
実際に、保険が最も利用される場所としては病院利用者の年齢層で見てみれば、それは一目瞭然です。
厚生労働省が発表している平成23年の入院者数を比較してみると、20代と50代では入院者数は、50代の方が約3.9倍多いです。
≪20代と50代の入院患者数の違い≫
- 20歳〜29歳 29,600人
- 50歳〜59歳 115,900人
出典:厚生労働省 『平成23年(2011)患者調査の概況 年齢階級別にみた施設の種類別推計患者数』
50代の人は、20代の人の4倍保険を利用している
単純に考えれば、50代の人は20代の人よりも約4倍多く保険を利用していると考えることができます。
これを県民共済に置き換えれば、20代であっても50代であっても同じ額の保険料を払いながら、保険は50代の人の方が多く利用していることになります。
50代の人が利用している分の保険金は、当然20代の人が支払った保険料からも充当されています。
つまり、20代の人の方は、50代の人に比べて保険を利用していない分、保険料が割高になっていると言えます。
共済の仕組みは加入者間の相互扶助であるため、若い世代が損をしてしまうのは仕方がないことなのですが、同じ保険料を支払っている以上損をしてしまっていると言えます。
以上が、県民共済が若い人にとって損である理由です。
若い人ほど民間の終身医療保険がお得!
若い人には割高感がない終身医療保険がおすすめです
以上が、県民共済が若い人ほど損である理由でした。
若い人ほど保険を利用する機会が少ない分、年齢が違っても毎月同じ保険料を負担する県民共済は若い人には損であると言えます。
そのため、若い人には、年齢毎に保険料が異なる民間の終身医療保険がお勧めです。
先ほど紹介したオリックス生命の「新CURE」であれば、20歳で1,445円、30歳で2,022円で加入することができます。
また、富士生命の「ゴールドメディ」も、20歳では1,895円、30歳で2,290円で加入することができます。
これら民間の保険は、65歳まで毎月払い込むことで一生涯の医療保障を持つことができます。
こうした民間の終身医療保険は、県民共済よりも保障内容が優れています。
そして何より、県民共済のように65歳から保障内容が減額されることもなく、一生涯保障されます。
そのため、若い人ほど安く入ることができて保障内容も手厚い、民間の終身医療保険を若い人にはお勧めします。
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