保険加入時は年齢が重要
保険料は安いほうが良いですよね
医療保険や死亡保険、がん保険等加入後に支払う保険料は、保険加入時の年齢によって異なります。
加入時の年齢が高ければ保険料は高くなります。
反対に、若ければ若い分保険料は安くなります。
このように、保険料は年齢を基準に異なってきます。
年齢により保険料が異なるのには、もちろんちゃんとした2つの理由があります。
保険料の払込期間の違い
まず1つ目の理由は、加入年齢が若ければ若いほど、保険料を払込む期間が長くなるためです。
その分、総額で同じ保険料を支払う場合、毎回の保険料が安くて済みます。
死亡や病気リスクの違い
2つ目の理由としては、他にも若い人の方が死亡したり、病気になるリスクが低いためです。
高齢の人の方が若い人より死亡したり病気になる可能性は高いです。
そうなると、保険会社は保険金の支払いのために準備をしなければなりません。
そのため、保険料を高くして、保険金の支払いに備えるわけです。
保険契約時の年齢を気にしたことはありますか?
以上が、年齢ごとに保険料が異なる理由です。
当たり前ですが、保険に入るなら少しでも保険料は安いほうが良いですよね。
しかし、いざ保険の加入を検討した際に、FPさんから渡された提案書を見て「あれ?」と思ったことはないでしょうか。
提案書に係れている年齢が、実年齢より1歳多く書かれているということがあるかと思います。
まだ誕生日を迎えていないのにもかかわらずです。
では、それはどうしてなのか。
一体いつ、1歳年を取ってしまったのか。
それらについて説明します。
保険加入時に重要な「保険年齢」とは
1歳年を取っていることがある理由
保険加入時に実年齢よりも1歳多く書かれることがあるのにはもちろん理由があります。
それは保険年齢という考え方によるものです。
保険年齢とは、実年齢とは別に、保険加入時に基準となる年齢です。
この保険年齢を基準にして、保険会社は保険料を算出します。
保険年齢はどんな基準?
保険年齢の基準は、厳密には、保険会社ごとに異なっています。
しかし、日本の生命保険会社の場合は、誕生日の前後6か月を保険年齢としていることが多いです。
つまり、実年齢よりも6か月早く1歳年を取ることになります。
言葉だけだとわかりづらいかと思いますので、図にすると以下のようになります。
≪保険年齢と実年齢との比較≫
以上のように保険年齢を基準にしているため、、提案書に書かれている年齢は誕生日前でも1歳年をとっていることがあります。
保険年齢はどういう仕組みになっているの??
何故、保険年齢は6か月前が基準なのか
以上が、半年早く年をとるという保険年齢についてでした。
では、何故、保険年齢は6か月前に年をとるのでしょうか。
実際の年齢よりも半年も早く年をとってしまうんじゃ、誕生日までまだ半年以上あるけど保険料が値上がりするタイミングが早くなってしまうなぁ…。
これって保険会社が儲けたいからやってるだけなんじゃないの?
このように思われる方もきっといらっしゃると思います。
実際、私も最初はそう思いました。
でも、もちろん保険年齢にもちゃんとした理由があります。
それは、保険料金を算出する場合の「死亡率」によるものです。
死亡率による理由とは?
死亡率による理由とは次のようなものです。
人間は、誕生日が来ると1歳年をとります。
ですが、厳密に言えば、人間は1日1日年を重ねているわけです。
そのため、1日ごとに死亡や病気のリスクは高まっていると言えるわけです。
例えばですが、例として39歳の人で考えた時に、
- 39歳 + 1日の人
- 39歳 + 2日の人
を比べても、あまり死亡や病気のスクの差というものは感じないかもしれません。
しかし、同じ39歳の人でも
- 39歳 + 1日の人
- 39歳 + 11か月30日の人
では死亡リスクが異なります。
後者は、ほぼ40歳の人です。
この場合は、同じ39歳でも後者の方が死亡や病気のリスクが高いと感じませんか?
しかしだからと言って、それぞれ1日ごとに保険料を設定していたのでは非常に煩雑です。
そこで、その保険料の設定を、実際の誕生日から半年を節目としえ切り替えるようにしたのが保険年齢です。
それにより、実年齢よりは同じ年齢間でも死亡や病気のリスクが分散されています。
そのため、保険年齢では、誕生日の半年前に1歳年を取ることになります。
いつ保険契約上年をとるのかはしっかり確認しておきましょう
以上が、誕生日の6か月前に1歳年齢が上がることがある保険年齢の仕組みでした。
保険の契約を考えている場合には、誕生日の6か月前までに申し込みをすれば実年齢で保険に加入することができます。
ただし、全ての保険会社が保険年齢制を用いている訳ではありません。
保険会社によっては満年齢(実年齢)制を採用している保険会社もあります。
満年齢制の場合は、契約年齢=実年齢となります。
そのため、当然と言えば当然ですが、
- 保険会社が保険年齢性を採用していれば誕生日の6か月前
- 保険会社が満年齢制を採用していれば誕生日当日
に保険の契約年齢があがることとなります。
1歳年を取るとわずかでも保険料は上がってしまいます。
そのため、保険を検討する際には気にしてみてください。
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