学資保険には入っておくべき?
最近、子供が生まれたので将来のために貯金しようと考えています。
子供のためにお金を貯めるには、学資保険が良いと聞きました。
学資保険に入るべきか、銀行に定期預金で積み立てていくべきか迷っています。
学資保険に入る必要はあるでしょうか?
お子さんが生まれた時に、お子さんの将来のために貯金をされる方はとても多いと思います。
目的としては、
- 大学等の進学費
- 就職した時の生活必需品をそろえるための費用
- 結婚資金
等、色々とあります。
そうした際、話題になるのが「学資保険」です。
名前はよく聞きますし、加入されている方も多いんじゃないかと思います。
(実際に、私の仕事先でも加入している人は結構多いです。)
では、お金を貯めることは前提として、そのために学資保険に入る必要があるのか。
銀行の定期預金ではダメなのか。
そういった点について説明します。
学資保険と定期預金の4つの違いとは!?
お金を貯めるという目的は同じですが…
学資保険も、銀行の定期預金も、お金を貯めて増やすという最大の目的においては機能は同じです。
ただし、その最大の目的以外の部分では、学資保険と定期預金では違いがあります。
そのため、学資保険が必要かどうかを判断するためには、まず定期預金との違いを知ることが大切です。
そこで、以下では、学資保険と定期預金の違いを1つずつ説明します。
学資保険と定期預金との違い
学資保険と定期預金との違いは、次のとおり大きく4つあります。
- 金利の違い
- 死亡時の保障
- 子供の入院時の保障
- 税金面での節税効果
以下の項目でそれぞれ1つずつ説明していきます。
預貯金との違い1 学資保険は定期預金よりも金利(利率)が高い
学資保険と定期預金の金利はどのくらい?
学資保険も、定期預金もお金を払い込んでいくと、払い込んだお金に対して利息が付きます。
ただし、その金利はどちらも異なっています。
では、実際に具体的にどのくらい違うのかを見てみます。
比較に用いる学資保険は、当サイトの学資保険人気ランキングのページでも紹介している、
- ソニー生命「学資保険(無配当)V型」
- みずほ銀行「定期預金(インターネット支店)」
の2つで行います。
なお、算出に際しては、それぞれ以下の条件で算出しています。
- ソニー生命 : 学資保険(無配当)V型 18年間払込み 22歳満期
- みずほ銀行 : 定期預金 インターネット支店での300万円以上の預け入れの場合
みずほ銀行「定期預金」とソニー生命「学資保険」の金利比較
名称 | ソニー生命 学資保険(無配当)V型 |
みずほ銀行 定期預金 |
---|---|---|
年利 | 年0.78% | 年0.01% |
このように、年利にするとソニー生命の学資保険の方が、78倍金利が高いです。
しかも、みずほ銀行の場合は、300万円以上を一気に預け入れた場合の金利を用いています。
また、日銀のマイナス金利の導入で銀行の定期預金は更に金利が低下しました。。
ソニー生命の場合は、毎月決まった金額での積み立ての場合の金利となります。
そのため、ソニー生命の方が預ける金額によっての金利の違いがありません。
金利の違いはメリット?デメリット?
以上のとおり、学資保険は定期預金に比べて2倍以上金利が高いです。
そのため、お金を貯めて増やすという目的においてはこの点は大きなメリットです。
また、上でも書きましたが、今回の比較では定期預金は、高額貯金の場合の金利を用いています。
そのため、学資保険の少ない金額の場合でも金利が高いという点は大きなメリットです、
金利の違いにおいて、学資保険は非常に優れています。
預貯金との違い2 親が亡くなった際にはどうなる!?
死亡時には将来受け取るお金は保障される?されない?
学資保険と定期預金で、最も異なってくるのが親が亡くなった場合です。
具体的にどう異なるかというと、亡くなった後、積み立てていたお金がどうなるかが違ってきます。
まず、分かりやすい定期預金の方から説明します。
定期預金の場合
定期預金の場合、親が亡くなった際には、それまで積み立てた分のお金しか受け取ることはできません。
当たり前ですが、将来積み立てる予定だったお金は受取れません。
≪定期預金の場合≫
学資保険の場合
学資保険の場合は、亡くなった時点以降の保険料の払い込みは免除されます。
そして、なんと満期には当初設定した満期金を全額受け取ることができます。
そのため、親が亡くなった場合でも、満期の際の保険金は全額受け取ることができるわけです。
≪学資保険の場合≫
親が亡くなった場合の保障はメリット?デメリット?
このような、学資保険の親が亡くなった場合の保障については間違いなくメリットです。
極端な例ですが、親が学資保険加入後1年でなくなってしまった場合でも、17年後の保険金が保障されます。
銀行の預貯金にはこうした保障はありません。
このように、学資保険はただ単に貯蓄機能があるだけではなく、将来の保障もあわせ持っています。
預貯金との違い3 子供の入院時の保障をつけることもできる
入院時の負担に備える?
学資保険には、子供が怪我や病気で入院した際の保障を付けられるものがあります。
ほとんどの場合、こうした入院時の保障は基本保障ではなく、特約として追加するようになります。
入院時の保障というのは、概ね以下のような保障になります。
- 入院保障 : 入院日数 × 5,000円
- 手術保障 : 手術内容に応じて一時金2.5万円、5万円、10万円
学資保険に、「入院特約」や「医療特約」といわれる特約を付加することでこれらの保障が得られます。
保障内容的には、医療保険から最低限必要な保障を抜粋したようなものです。
もちろんですが、銀行の預貯金にはこうした保障を付けることができません。
学資保険の入院時の保障はメリット?デメリット
学資保険の入院保障ですが、これは特約として付けてしまうと実はデメリットになります。
そのため、付加する必要のない特約です。
デメリットである理由は2つあります。
1つ目の理由は、保障が中途半端であること。
2つ目の理由は、返戻率が低下してしまうことです。
理由1 保障が中途半端である
保障が中途半端であるとは、学資保険の入院特約が医療保険の抜粋版であることが理由です。
入院時の保障は得られますが、保障としては医療保険そのものには劣ります。
そのため、医療保障を求めるのであれば、医療保険そのものへの加入を検討したほうが良いです。
理由2 返戻率が低下してしまう
学資保険は、医療特約等の各種特約を付けると、その分満期時に返ってくるお金が減ってしまうものが多いです。
(それを返戻率が減ると言います。)
特に、貯蓄性と保障それぞれをメインとする学資保険では、返戻率がかなり低いです。
中には、積み立てたお金よりも受け取ることができるお金が少なくなる、元本割れしてしまうものもあります。
元本割れしてしまっては、貯蓄型の保険としては全く意味がありません。
預貯金にはない機能ですが
以上のように、学資保険の入院保障は預貯金にはない機能ですが、付加するとデメリットとなってしまいます。
そのため、特約としてすすめられたとしても、付加する必要はない保障です。
預貯金との違い4 税金面での節税効果がある
年末調整や確定申告で税金が戻ってくる
学資保険には、預貯金にはない節税効果があります。
年末調整や確定申告を利用することで、保険料として支払った分の税金が還ってきます。
(ただし、上限はあります。)
年末調整でどう控除される?
年末調整では、生命保険料控除という制度があり、生命保険料を支払っていた場合に税金が控除されます。
年末調整そのものについては、長くなってしまうため別ページでまとめています。
年末調整とは
以下で概要を説明します。
そうした、生命保険料控除は、更に加入している保険の種類によって、3つに分かれます。
- 一般生命保険料控除 : 死亡保険、収入保障保険、学資保険など
- 介護医療保険料控除 : 医療保険、がん保険など
- 個人年金保険料控除 : 個人年金保険
学資保険は、そのうちの一般生命保険料控除に該当します。
そのため、年間の学資保険の保険料に応じて、限度額まで税金が控除されます。
出典:国税庁『生命保険料控除』
どのような税金が還ってくる?
さて、どのような税金が戻ってくるかというと、その種類は2つあります。
所得税と住民税です。
同じ一般生命保険料控除でも、これらはそれぞれ控除される額が変わります。
所得税の場合は最高で40,000円。
住民税の場合は最高で28,000円。
以上の金額が、税金の算出の基礎となる所得から控除されます。
そのため、上記の金額×税率分の税金が還ってくることになります。
なお、所得税と住民税の一般生命保険料控除の算出方法は別ページで詳しくまとめております。
実際に控除される金額を計算してみたい場合にはご参照ください。
所得税の保険料控除とは
住民税の保険料控除とは
学資保険の節税効果はメリット?デメリット?
学資保険の節税効果については、メリットであると言えます。
預貯金はいくら積み立てていても、入金した分が控除されることはありません。
しかし、学資保険ではお金を貯めながら、その分にかかる税金を減らすことができます。
せっかく積み立てても、いくらかが税金としてとられてしまっては積み立てる意味も減ってしまいますよね。
そうした意味で、学資保険の節税効果は大きなメリットです。
学資保険のメリット・デメリットは!?果たして学資保険は必要か?
学資保険のメリット・デメリットをまとめてみます
これまで学資保険と預貯金の違いを書いてきました。
そして、そのうえでその違いがメリットなのかデメリットなのかを書いてきました。
ここで一度メリットとデメリットをまとめてみます。
- 金利の違い → メリット
- 死亡時の保障 → メリット
- 子供の入院時の保障 → デメリット(ただし特約を付けなければ関係ない)
- 税金面での節税効果 → メリット
以上のとおり、4個の違いのうち、メリットが3個、デメリットが1個となりました。
ただし、デメリットは特約を付加した場合なので、そもそも付加しなければ問題になりません。
よって、学資保険と預貯金を比べた場合、学費を貯めるという目的においては学資保険の方が確実にメリットがあるといえます。
そのため、将来の子供の学費のことを考えるなら、学資保険は必要です。
学資保険を選ぶにはまずしっかりと学資保険を理解することが大切
学資保険はたくさんあって自分で選ぶのが難しい
学資保険が必要ではありますが、自分にピッタリのお得な学資保険を見つけるのはなかなか難しいです。
その理由は、学資保険は、数多くの保険会社が販売しているからです。
また、学資保険は
- 子供の年齢
- 加入者の年齢
- 積み立てる期間
- 保険料受取時の年齢
- 保険料受取の方法
といった、様々な要素で支払う保険料や、返戻率が変わってきます。
そのため、加入前にはより深く学資保険を理解してから選ぶことが大切です。
ぜひ、じっくりと検討して良い学資保険を選んでくださいね。
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