終身保険の解約返戻金を利用して学資保険の代わりにする方法とは

学資保険?終身保険?

学資保険と終身保険どちらが良いの?

 

 

子供が生まれるので学資保険に入ろうかと思っています。
でも、学資保険の代わりに終身保険に入る方も多いと聞きます。
この2つの保険はどんな違いがあるんですか?
あと、どっちに入るのが良いんでしょうか?


 

お子さんが生まれる際に学資保険を考える方は多いです。

  • 将来の教育資金
  • 結婚資金

等のために貯蓄をしておきたいという目的で加入される方が多いです。

 

ただ、学資保険を検討していた人に聞いてみると、学資保険の代わりに終身保険に入ったという方も結構いらっしゃいます。
ここでいう終身保険とは「終身死亡保険(終身生命保険)」のことです。

 

では何故、学資保険ではなく終身保険なのでしょうか。
そして、学資保険と終身保険にはいったいどんな違いがあるのか。
それらについて説明します。

 

終身保険が学資保険の代わりになる理由

終身保険でもお金を貯めることができる

お母さんと赤ちゃん

そもそも、なぜ終身保険が学資保険の代わりになるのでしょうか。
それは、終身保険でも、学資保険と同じようにお金を貯めることができるからです。

 

もともと学資保険は、お金を貯めることを目的とした保険です。
それに対して、終身保険は死亡時の保険金を目的とした保険です。
ただし、終身保険には解約返戻金というものがあります。

 

解約返戻金とは?

解約返戻金とは、終身保険を解約した際に、払い戻される分のお金です。
保険料を払い始めて短期間で解約すればあまり多くは戻ってきません。
しかし、一定期間以上保険料を払い込んでから解約すると、支払ったお金+上乗せ金を受け取ることができます。
そのため、お金を貯める目的においても終身保険は使うことができるわけです。

 

それぞれの保険は保障内容が違う!

ここまでご紹介したように、終身保険の解約返戻金を活用することで、
学資保険の代わりとして使うことができます。
ただし、それぞれ違う保険であり保障内容が異なっています。
そのため、備えたい内容や目的に応じて使い分ける必要があります。

 

具体的には、それぞれ次のような違いがあります。

  • 積立てたお金を受け取ることができる時期
  • 親の死亡時等の保障

それぞれの違いについて詳しく見ていきます。

 

積立てたお金を受け取ることができる時期が違う

受け取る時期の柔軟性に違いがある

学資保険と終身保険は、積立てたお金を受け取ることができる時期が違います。
受け取る時期については、終身保険の方が学資保険よりも柔軟性があります。

 

学資保険は満期の決まった保険

学資保険は保険の満期まで保険料を支払い、満期になると、支払った保険料と上乗せ分のお金を満期金として受け取ります。
満期金の受け取り時期としては、次のようなパターンがあります。

  • 17歳 または 18歳時点
  • 22歳時点
  • 18歳から1年刻みで4回

大学の入学資金として使う場合には、17歳 または 18歳時点にすることが一般的です。

 

学資保険の仕組み

学資保険の仕組み

 

学資保険の満期金の特徴

学資保険の特徴としては、満期になると有無を言わさず満期金が支払われるという点があります。
特に、満期金の支払い請求をする必要はありません。
満期になると、予定されていた額の満期金を受け取ることができます。

 

終身保険は満期の決まっていない保険

お母さんとこども

学資保険が満期が決まった保険であるのに対して、終身保険には満期というものがありません。
あるのは、保険料の払込完了時点のみです。

 

満期はありませんが、終身保険は任意の時期に解約することで「払い込んだ保険料+上乗せ分」の解約返戻金を受取ることができます。
また、その解約返戻金は、払込完了時点で、払い込んだ保険料総額を上回り、解約時期を据え置くほど増額されていきます。

 

そのため、自分がお金が必要となった時期に、任意のタイミングで解約することができます。
そうすることで、まとまったお金が手に入る時期をコントロールすることが可能です。

 

終身保険の仕組み

終身保険の仕組み

 

学資保険か終身保険かはお金を受け取りたい時期の違いで考える

以上のように、学資保険と終身保険は、積み立てたお金を受け取ることができる時期に違いがあります。
学資保険は満期で、終身保険は保険料払込み後の任意のタイミングとなります。

 

そのため、目的により受け取る時期を想定して使い分けることができます。

  • 学資保険 : 大学入学金や授業料を目的として積み立てる場合
  • 終身保険 : 大学費用かそのほかの費用(将来の結婚費用など)も想定して積み立てる場合

親の死亡時などの保障が違う

万一の時の保障の形がそれぞれ異なる

お父さんと赤ちゃん

学資保険と終身保険では、親が亡くなった場合等の万一の際の保障が異なります。

 

それぞれ、被保険者に万一のことがあった際、その後の保険料の払い込みが必要なくなるという点は同じです。
しかし、その後に受け取ることができる死亡保険金(または満期金)の保障の形が次のとおり異なります。

  • 学資保険は「三角形」
  • 終身保険は「四角形」

となっています。

 

これは言葉だけだとイメージしづらいところなので、図を用いて説明します。

 

学資保険は保障の形が三角形

学資保険の保障の形は「三角形△」となっています。
これには、

  • 保険料の払い込み免除特則
  • 満期金の受け取り時期

の2つが関わっています。

 

前述のとおり、学資保険には、保険料の払い込み免除特則がついています。
払い込み免除特則とは、被保険者に万一のことがあった場合等に、それ以降保険料を支払わなくても保障を継続することができるというものです。
より簡単に言えば、親が亡くなった場合でも、それ以降は保険料を支払わなくても、満期になれば満期金を受け取ることができるというものです。

 

ポイントとしては、万一のことがあってから、満期金を受け取ることができるまで間があることです。
万一のことがあった時点で保険料の支払いは不要になりますが、満期金を受け取ることができるのは満期を迎えた時点となります。

 

そのため、死亡時の保障と言う意味では、満期に向けて受け取ることができるお金が三角形に増えていくことになります。

 

学資保険の万一の際の保障の形

学資保険の保障の形

 

終身保険は保障の形が四角形

終身保険の場合、保障の形が「四角形□」となっています。

 

終身保険は、死亡時の保障をメインとした保険です。
被保険者に万一のことがあると、その時点で死亡保険金が支払われます。

 

そのため、死亡時の保障と言う意味では、加入時点から満額の保障が確保されていることになります。
よって、支払い開始時から四角形の形で死亡保障があることになります。

 

ただし、死亡保険金を受け取ってしまうと、それ以後の死亡保障はなくなります。
その場合には、解約返戻金を用いた将来の貯蓄という点では保障がなくなってしまいます。

 

終身保険の万一の際の保障の形

終身保険の保障の形

 

死亡時の保障を重視するか、将来の貯蓄を重視するかで考える

以上のように、学資保険と終身保険では、死亡時の保障の形が異なります。

  • 学資保険は、将来の貯蓄の保障が重視されています
  • 終身保険は、死亡時の保障が重視されています

そのため、死亡時の保障の考え方によって、以下のように使い分けることができます。

  • 学資保険 : 万一の際に、将来の教育資金の貯蓄をしっかりと残したい
  • 終身保険 : 万一の際に、遺族保障としてその時点での一時金を残すことを重視したい

目的ごとにどのように学資保険と終身保険を使い分けるべきか

仕組みと死亡時の保障の違いで使い分け方を決めよう

今まで紹介した2つの特徴を考慮すると、目的によって学資保険と終身保険のどちらを選べば良いかが見えてきます。
それぞれの特徴から総合して考えると次のようになります。

  • 学資保険 : 将来の教育資金のみを目的として保険で貯蓄を行っていきたい
  • 終身保険 : 教育資金だけではなく、将来の結婚費用や遺族保障もあわせて貯蓄を行っていきたい

以上のように使い分けることができます。

 

返戻率の違いも重要な要素になります

以上の様に、学資保険と終身保険は目的によって使い分けることができます。
ただし、他にも重視すべき点として返戻率があります。

 

返戻率とは?

返戻率とは、支払った保険料に対しての戻ってきたお金の割合です。
以下の計算式で求めることができ、100%を超えるほど、お金が増えて戻ってきたことになります。

戻ってきたお金 ÷ 支払った保険料 × 100 = 返戻率

 

学資保険と終身保険を比較する際には、学資保険の満期時の返戻率と、終身保険の払込完了時の解約返戻金の返戻率を比べます。
そして、より多い方を選ぶというのも、1つの選択の方法といえます。
貯蓄をしていくのであれば、やはり返戻率は外せない要素となります。

 

ぜひじっくりと、さまざまな学資保険の満期時の返戻率と、終身保険の払込完了時の解約返戻金の返戻率を比較してみて、ご自分が納得できる良いものを見つけてくださいね。

 




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