学資保険の返戻率を上げるための重要ポイント

学資保険は返戻率が第一!

子どもが生まれたら学資保険という方は多い

母子

将来の子供の教育費などを貯めるために、子供が生まれたら学資保険を考える方は多いです。
実際、私の勤め先でも学資保険に加入している人はとても多いです。

 

そんな学資保険ですが、「保険」とは言いますが、メインの機能は貯蓄です。
そのため、最も大切なのは支払ったお金がいくら増えて返ってくるかです。
この増える率のことを、返戻率といいます。

 

返戻率は各社異なる

学資保険は、一見同じに見えても、返戻率は保険会社各社で異なります。
また、同じ保険会社の中でも、保障内容の違いで返戻率に違いがあります。

 

学資保険の返戻率を上げる3つの方法

学資保険の返戻率を上げるための方法としては主に3つあります。

 

学資保険の返戻率を上げる方法
  • 保険料を早めに払いきる
  • 医療保障や祝い金をつけない
  • 子供が生まれたら早めに加入し、満期学資金の受け取り時期を遅らせる

これらは、保険会社によっては、すべてが使える場合もありますし、一部しか使えないこともあります。
ただ、程度の差はあれど、どの学資保険においても有効な方法です。
以下で1つずつ紹介します。

ポイント1 保険料を早めに払い切ろう!

積立金を早めに払いきるとは!?

返戻率を上げるための1つ目のポイントは、

 

短期間で保険料を払いきる

 

ことです。

 

何故、返戻率が上がるのか

短期間で保険料を払いきることで返戻率が上がるのにはもちろん理由があります。
それは、保険会社が保険料を長い期間運用できるようになるためです。

 

保険会社は、加入者から払い込まれた保険料を運用して利益を上げます。
そして、その運用益を払い込まれた保険料に上乗せして、満期の学資金として加入者に支払っています。

 

そのため、同じ保険料総額を支払うにしても、短期間で保険料を支払った方が、保険会社が保険料を運用できる金額と期間が増えます。
それにより、加入者に多く運用益を還元できるわけです。

 

図で見てみよう

以上の保険料払込み期間の関係を図で表すと以下のようになります。

払込期間による運用期間の違い

 

一括払いなら最も返戻率が高くなる

上の図では、

  • 10年間
  • 18年間

の保険料の違いを比較しました。

 

買い物

こうした、短期間での保険料の支払いという点で考えていくと、最も返戻率が上がるのは、保険料を一括払いした場合ということになります。
一括払いすれば、保険料全額を保険会社に預けておく期間は最も長くなります。

 

実際に、一括払いができる学資保険も存在します。
ただ、一度に支払う金額が大きくなるため、あまり現実的な手段とは言えません。

 

ただし気を付けるべき点も

以上のように、短期間で保険料を支払ってしまえば返戻率が上がります。
ただし、注意しなければいけないのは、短期間で払いきるために無理な保険料を設定しないということです。

 

保険料を短期間で払い込もうと思えば、もちろんその分毎月支払う金額は多くなります。
支払始めた当初は良いとしても、途中でそれが支払えなくなれば、全く意味がありません。

 

積み立て型の保険の場合、支払途中で解約すると元本割れしてしまいます。
そのため、積立可能な範囲で、短期間で払いきるということが重要です。

ポイント2 医療保障や祝い金をつけない!

保障を付けないとは?

学資保険の返戻率を上げるための2つ目のポイントとは

 

医療保障や祝い金をつけない

 

ということです。

 

特約を付けないことが重要

小児科

学資保険には、基本保障である積み立て機能に加えて、特約で各種保障を付けられるものがあります。
そうした特約として多いのは、

  • 医療保障特約
  • 養育年金特約
  • 祝い金特約

といったものです。
それぞれ簡単に説明します。

 

医療保障特約

医療保障特約とは、いわゆる医療保険と同じ機能を持つ特約です。
この特約を付けることで、子供の入院時に1日あたりの保険金や、手術時の給付金が支払われます。

 

養育年金特約

養育年金特約とは、収入保障保険や死亡保険と同じ機能を持つ特約です。
親に万一のことがあった際、子供を育てるための死亡保険金が年金形式で支払われます。

 

祝い金特約

祝い金特約とは、小中学校等の入学時等に、保険会社から祝い金が支払われる特約です。
一度に、満期学資金の1〜2割程度が支払われることが多いです。

 

何故、特約がいけないのか

ここまであげた特約は、学資保険に加えて保障が得られるため一見お得そうです。
でも、実はこれらは返戻率を下げる原因でしかありません。

 

それは、これら特約の保障が、返戻率を犠牲にして行われるからです。

 

犠牲に、というのはやや表現が悪いですが、特約料は返戻金を減らすことでまかなわれています。
そのため、特約を付けることで返戻率が下がってしまう、というわけなんです。

 

返戻率を下げたくなければ、こうした特約はつけるべきではありません。
そして、特約で得られるような保障がほしい場合は、それぞれ単品の保険でカバーすべきです。

  • 医療保障特約なら「医療保険」
  • 養育年金特約なら「収入保障保険」、「死亡保険」

といった保険で、それぞれ保障を確保していきましょう。

 

特に祝い金特約には要注意

特約の中でも祝い金特約はまた違った怖さがあります。

 

誤解されがちですが、祝い金特約の祝い金は、保険会社からのお祝い金ではありません。
自分で積み立てている積立金を、一部前借りで取り崩しているにすぎません。

 

前借りしているだけならまだ良いんですが、更に大きな問題があります。
それは、前のポイントで紹介した、保険会社が運用できるお金が減ってしまうということです。

 

祝い金は、それまで積み立てた保険料を取り崩して支払われます。
それにより、保険会社が運用できるお金が少なくなり、返戻率が下がってしまいます。
そのため、特に祝い金特約はうっかりつけてしまわないよう注意すべきです。

≪学資保険の祝い金特約と積立金との関係≫

 

 

祝い金による積立金額の減少

ポイント3 加入は早く!受取りは遅く!

加入期間は少しでも長く

学資保険の返戻率を上げるための3つ目のポイントとは

 

早めの加入と、満期学資金の遅い受け取り

 

です。

 

何故、早く加入して遅く受け取るのが良いのか

学資保険に早めに加入して、遅く満期学資金を受け取ることが良い理由は、運用期間が長くなるためです。

 

繰り返しとなりますが、保険会社は、加入者が支払った保険料を運用して利益を出しています。
そして、学資保険の満期の際、払い込まれた保険料に運用益を上乗せして還元しています。
運用できる期間が長くなればななるほど、還元される率は上がります。

 

そのため、学資保険に早く加入して、受け取る期間を遅らせるほど、返戻率が上がるわけです。

 

学資保険には子供が何歳から加入できる?

妊婦さん

学資保険に最も早く加入しようとすると、多くの学資保険で子供が生まれる前から加入することができます。
具体的には、出生140日前から加入できる学資保険が多いです。

 

子どもが生まれてから加入しようと考える方は多いですが、生まれてからは何かと忙しくなるため、加入が後回しになってしまうことも多いです。
また、専門家に相談して加入しようとしても、相談する時間がなかなか取れず、やはり加入が遅れてしまう場合もあります。

 

そのため、少しでも早く学資保険に加入するには、子供が生まれる前から加入しておくのが安心です。

 

受け取る時期を遅らせるとは?

満期額資金の受け取りを遅らせる、というのは少しイメージしづらいかもしれません。
ただ、これは非常に単純で、子供が18歳の時に満期金を受け取らず、それ以降(22等歳)で受取るようにするということです。

 

学資保険の満期額資金の受け取り時期としては、大学入学時の17〜18歳受取りを選ぶ方が多いです。
その際、可能であれば受取りを19歳以降に遅らせると、保険会社に保険料を預ける期間が延びます。
そのため、返戻率が良くなるのです。

 

ただ、そうすると、満期額資金を大学などの入学資金として使うことができません。
そのため、受け取り時期をどうするかについては家計状況によります。

 

なお、受け取り時期を22歳等に遅らせた場合、満期額資金は、

  • 就職準備金
  • 結婚資金

として用いるという方法もあります。

返戻率を上げるためには、早めの加入が何より大事

返戻率を上げるポイントのおさらい

以上3点が、学資保険の返戻率を上げるポイントでした。
おさらいをすると、次のようになります。

 

  • 保険料を早めに払いきる
  • 医療保障や祝い金をつけない
  • 子供が生まれたら早めに加入し、満期学資金の受け取り時期を遅らせる

 

保険会社によっては、これらの条件をすべて満たすことは難しい場合もあります。
ただ、その場合でも、どれか1つでも条件を満たすことができれば、返戻率を上げることができます。

 

重要なのは、できるだけ長く保険会社に保険料を預けておくということです。
そうするためにも、早めに学資保険に加入しておくことは大切です。

 

ぜひ、学資保険加入を考える際には早めに検討を始めてみてくださいね。

 




私が保険に入った際、無料保険相談会社に相談した事で自分に合う保険に加入できました。
保険のプロが、たくさんの保険の中から無料であなたにピッタリの医療保険を教えてくれます。
私が実際に相談した7社のうち、次の3社が特におすすめです。

「Lifull保険相談」公式サイト画像

私が実際に保険の契約をした無料保険相談会社。
相談時には、保険のメリットだけでなくデメリットもしっかり説明してくれた。
「他のFPさんの話も聞いてみて、もし私で良ければいつでもご連絡下さい!」
と言ってくれて、保険の勧誘はせず、常に相談者を気遣った提案をしてくれた。
そうした点等、相談を通してとても信頼でき、Lifull保険相談に契約をお願いした。
その結果、現在は自分に合った医療保険に加入できてとても満足している。

その後も複数の保険見直しをお願いしたが、その都度最適な保険を提案してもらえてとても助かっている。
また、加入後にも住所変更や等にすぐ対応してくれて、お願いして正解だった。
項目取扱い保険数 店舗により異なる


⇒「Lifull保険相談」の詳細はこちら

「保険のビュッフェ」公式サイト画像

訪問型の保険相談サービス。
担当してくれるFPさんが、他の保険相談サービスや保険会社で働いた経験がある方が多く、提案や相談に関してベテランな方が多い印象を受けた。 保険の知識が豊富で、しつこい勧誘を行わなないFPとのみ提携しており、実際に私が相談した際には、自分でしっかり考えられる時間を取って次の相談日を設定してくれた。
自宅やファミレス等、幅広い場所での相談に対応してくれる。
他の保険相談のセカンドオピニオンとして相談するのにもおすすめ!
項目取扱い保険数 担当FPにより異なる


⇒「保険のビュッフェ」の詳細はこちら

「みんなの生命保険アドバイザー」公式サイト画像

各保険の違いにしっかりと触れながら、的確に必要な保険を説明してくれた。
取扱い保険数が多く、相談者の目的に応じた豊富な提案が受けられる。
また、ライフプランに沿った提案をしてくれたのも印象的だった。
しつこい勧誘も一切なく、受けられる相談の質が高いと感じる。
他2社と甲乙つけ難く、他社とあわせて利用し比較して契約しても良い。
(私は実際に複数社をセカンドオピニオンとして利用しました。)
項目取扱い保険数 30社


⇒「みんなの生命保険アドバイザー」の詳細はこちら


無料保険相談会社 医療保険提案力No1

「Lifull保険相談」公式サイト画像

⇒「Lifull保険相談」の詳細はこちら



 

より深く学資保険を知るのにおすすめのコンテンツ

 

子供たち

子供が産まれたら、将来の子供の教育資金等のために学資保険や預貯金での貯蓄を考える方は多いです。ただ、どちらにしても早く始めるに越したことはありません。では、どの段階から始めることができるのか、またメリットはあるのか説明します。


 

ランキングの説明

子供が生まれた時に考える保険と言えば「学資保険」が定番です。将来の学費等を確実に貯蓄でき人気があります。当サイトでは各社の学資保険の返戻率を比較し、利率の高いおすすめ学資保険や、お得な学資保険の入り方を口コミ付きで紹介します。


 

返戻率の説明

終身保険の解約返戻金を学資保険のように利用して、教育資金を貯める方法がありますが、この方法は、各保険の違いを知った上で、目的によってどちらかを選ぶ必要があります。どういった違いがあり、目的ごとにどちらがおすすめなのか分かりやすく説明します。


 

調べる女性

学資保険には「貯蓄型」と「保障型」という2つの種類があります。これらは同じ学資保険とはいえ目的を異にするため、しっかりと違いを把握したうえで選びたいです。では、これら2つはどういった違いがあるのか、またどちらを選ぶべきなのか紹介します。