がん保険はトレンドが移り変わってきている
日本人が多くかかる病気として、がんがあります。
そのため、がんへの備えとしてがん保険に加入している方も多いです。
実際に、私も医療保険に加え、終身タイプのがん保険にも加入しています。
私が入ったがん保険
私ががん保険に入ったのは、がんで亡くなる親族が多かったためです。
実際にがん保険に加入していたり、加入を考えている方にはそういった不安を抱えている方も多いと思います。
過去にがん保険に入った人の不安
先日、たまたま会社で年配の同僚とがん保険の話になりました。
その同僚は、随分前にがん保険に加入したそうですが、
- 「入院時に5日目からしか日額の給付金が出ない」
- 「最近は入院日数も短かくなっていて、退院後が不安」
ということを言っていました。
がん治療は現在と昔では変わってきています。
そのため、がん保険はできれば見直し、治療形態に合ったものにしておきたいです。
そこで、今回はすでにがん保険に加入されている方の場合のがん保険の見直し方と、
また、新たに加入する場合に重視したい点を紹介していきます。
一昔前のがん保険に比べてがん保険はどう進化した?
がん治療の進化に合わせたがん保険の進化
一昔前のがん保険や、終身保険に付加するタイプのがん特約と比べて、現在のがん保険では大きく異なっていることがあります。
現在の治療の進化や、治療方針に合わせて保障が強化されています。
どのような治療方針に合わせた進化をしているかというと、がんによる入院日数の短縮化です。
具体的な日数は後ほど紹介しますが、がんでの入院日数はどんどん短くなってきています。
それによって、治療方法も変わってきており、がん保険での保障内容も変わってきているわけです。
なお、がん保険の基本的な仕組みについては以下ページで紹介しております。
がん保険とは〜がん保険の基礎知識〜
具体的に強化されてきているのは?
では、具体的にどのような点が強化されているかというと、それは、次の3点です。
- 日帰り入院からでも入院給付金が出る
- 通院給付がある
- 抗がん剤治療特約や放射線治療特約がある
古いがん保険から、新たながん保険に見直す場合にはこれら3点の有無を重点的にチェックします。
また、新規でがん保険に入る場合にもこれらの点を重視して各保険を比べると良いでしょう。
ポイント1 入院給付金が出るタイミングが早くなっている!
日帰り入院の考え方が取り入れられて
がん保険等の入院に備える保険では、入院1日につき保険金が給付されます。
金額としては、がんの治療を目的として入院した場合、1日あたり5,000円〜10,000円が支給されます。
古いタイプのがん保険では、入院5日目等から支給されるものが多かったです。
当時は、がんでの入院はかなり長引くものでした。
そのため、5日目からの支給であってもさほど問題はありませんでした。
しかし、近年では、入院期間が短くなっている傾向があります。
≪がんの種類別 入院日数の推移≫
平成8年 | 平成11年 | 平成14年 | 平成17年 | 平成20年 | 平成23年 | |
---|---|---|---|---|---|---|
胃がん | 47.1日 | 41.8日 | 39.3日 | 34.6日 | 26.8日 | 22.6日 |
大腸がん | 40.0日 | 39.0日 | 34.1日 | 30.7日 | 19.2日 | 17.5日 |
肝がん・胆管がん | 38.4日 | 33.2日 | 30.4日 | 26.9日 | 22.4日 | 18.6日 |
肺がん | 50.1日 | 44.8日 | 39.7日 | 34.1日 | 27.2日 | 21.7日 |
乳がん | 調査結果なし | 11.8日 |
【出典】厚生労働省『患者調査』
上記の統計資料は、あくまで平成23年現在のため、現時点ではもっと短くなっていると考えられます。
また、上皮内新生物(初期がん)では、手術をするその日に入退院をする「日帰り入院」も増えてきました。
そのため、入院後数日後からしか入院給付金が支払われないがん保険では、保障としては物足りなくなってきています。
現在のがん保険は?
入院短縮化に対応し、現在のがん保険では、入院1日目からの入院給付金が出るようになっています。
また、日帰り入院の場合でも入院給付金や、手術給付金も支給されるようになっています。
古いがん保険に入っていると、いざ保険を使おうと思った場合に日数が足りず保障対象外となることがあります。
ご自分のがん保険が、入院何日目から給付金が支払われるかはしっかりチェックしておきましょう。
ポイント2 通院でがんの治療をすることが多くなってきている
入院の短縮化に関連して…
がん治療における入院日数が短くなってきていることに関連した変化がもう1つあります。
それは、がんの手術後に早期退院をして、通院で治療を継続するということです。
がん治療法の進化によって、人体に影響の小さい手術が主流になってきています
そのため、患者は手術後に最低限の入院をして、あとは通院で投薬治療などを行っていくことが近年増えています。
実際、私の父も副腎のがんで入院手術をしましたが、大分早く自宅に戻り、あとは通院をしていました。
そうした傾向に対応して、近年がん保険で主流になりつつあるのが
通院保障
です。
通院保障とは?
がん保険の通院保障とは、入院保障の通院版です。
通院1日あたりにつき、5,000〜10,000円程度給付されます。
通院をするにしても、手術後の経過などによってはタクシーで通院ということもあり得る話です。
そのため、そうした交通費などに充てることができます。
私ががん保険に加入する際にお世話になった、Lifull保険相談のFP(ファイナンシャルプランナー)さんが言っていたことですが、この通院保障は必ずつけておいた方が良いとのことです。
具体的には、次のように言っていました。
今後はどんどん入院短縮化が進み、今まで入院にかかる費用を入院日額給付でまかなえていましたが、今後は難しくなります。
通院のための費用もバカにならないため、そのための費用に備えておくことは今後ますます大切になります。
こうした理由から、今後のことも見越して通院保障に入っておくことは大切だと思います。
通院保障は新しい保障です
こうした通院保障は、特に最近のがん保険から保障としては加わり始めたものです。
一昔前のがん保険であればついていないことが多いです。
ただ、1つだけ気を付けるべきなのは、この通院とは「入院をした後の通院」である場合が多いということです。
そのため、ただ風邪などで外来に通院しただけでは保険金は支払われません。
ポイント3 特約の種類も豊富になってきています
治療方法の進化に関連して…
がんの治療方法が進化しているため、入院日数が短くなったり、通院で治療をすることが多くなりました。
そして、他に進化ししているものとしては、抗がん剤治療や放射性治療があります。
抗がん剤治療と放射線治療とは?
抗がん剤治療はどうしても人体に影響のあるものですが、以前よりは研究が進んでいます。
そのため、人体に与える副作用が少しずつ小さくなってきています。
また、近年利用が促進されている治療法に、放射線治療があります。
放射線治療は、放射線の作用でがん細胞の増殖を防ぎ縮小させる治療方です。
放射線治療は、抗がん剤治療に比べて、人体に影響が少ないため、近年その利用が増えてきている治療法です。
【参考】公益社団法人 日本放射線腫瘍学会『放射線治療Q&A』
特約が充実している
近年のがん保険では、こうした治療に備えるための保障が充実してきています。
具体的には、以下のようなものがあります。
- 抗がん剤治療保障特約
- 放射線治療特約
- 乳房再建手術治療特約
保険会社各社によって、他にも様々な細かい特約が存在します。
こうした細かな保障を特約として、メインのがん保険に付加することが可能になっています。
もちろん、何でもかんでも特約を付けておけばよいというものではありません。
しかし、抗がん剤や放射線治療に関する特約は、できればつけておければ安心です。
現在加入しているがん保険にはこうした特約はあるでしょうか?
また、もしないとしても基本保障でちゃんと保障されるようになっているでしょうか?
3つのチェックをしてみて物足りないなら見直しは有効です
チェックしてみていかがでしたか?
以上3点が、近年のがん保険で増えている、特に今後重要になる保障内容でした。
もう一度、おさらいしてみます。
- 日帰り入院からでも入院給付金が出る
- 通院給付がある
- 抗がん剤治療特約や放射線治療特約がある
これら3つが、近年のがん保険での大きな特徴となっています。
これらがあれば、万一がんになった際でも安心できるはずです。
もしない場合には見直しが有効
もし、上記3つの保障が全くないようであれば、がん保険の見直しを考えたいです。
恥ずかしながら、私自身は当初県民共済でがんに備えようとしていました。
しかし、そのことに不安を覚え、FPさんに相談したり、自分で調べていくうちに、がん保険の必要性を知り、終身タイプのがん保険に加入しました。
私が入った終身タイプのがん保険は、加入時30歳で65歳までの払い込みで、月保険料は3.047円です。
この保険料で、がん保険の保障は一生涯続きます。
また、保障内容もFPさんとしっかりと相談して決めたので、とても安心感があります。
保険で得られるものは安心です
私自身、実際にがん保険に入ってみて得られたものは、大きな安心だと感じています。
これで、万が一病気になっても大丈夫だな、と。
(もちろん、保険を使わないで済むのが一番ですが…。)
今回、既加入のがん保険と比べてみて、あなたのがん保険は安心を与えてくれますしょうか?
古いがん保険であれば、正直安心という点では不足することと思います。
近年のがん保険は、保障もかなり充実しており、保険料も割安になっています。
古いがん保険に加入している場合は、見直すことでより安い保険料で充実したがん保険に加入できる場合があります。
保険のプロが、たくさんの保険の中から無料であなたにピッタリの医療保険を教えてくれます。
私が実際に相談した7社のうち、次の3社が特におすすめです。
相談時には、保険のメリットだけでなくデメリットもしっかり説明してくれた。
「他のFPさんの話も聞いてみて、もし私で良ければいつでもご連絡下さい!」
と言ってくれて、保険の勧誘はせず、常に相談者を気遣った提案をしてくれた。
そうした点等、相談を通してとても信頼でき、Lifull保険相談に契約をお願いした。
その結果、現在は自分に合った医療保険に加入できてとても満足している。
その後も複数の保険見直しをお願いしたが、その都度最適な保険を提案してもらえてとても助かっている。
また、加入後にも住所変更や等にすぐ対応してくれて、お願いして正解だった。
取扱い保険数 店舗により異なる
担当してくれるFPさんが、他の保険相談サービスや保険会社で働いた経験がある方が多く、提案や相談に関してベテランな方が多い印象を受けた。 保険の知識が豊富で、しつこい勧誘を行わなないFPとのみ提携しており、実際に私が相談した際には、自分でしっかり考えられる時間を取って次の相談日を設定してくれた。
自宅やファミレス等、幅広い場所での相談に対応してくれる。
他の保険相談のセカンドオピニオンとして相談するのにもおすすめ!
取扱い保険数 担当FPにより異なる
取扱い保険数が多く、相談者の目的に応じた豊富な提案が受けられる。
また、ライフプランに沿った提案をしてくれたのも印象的だった。
しつこい勧誘も一切なく、受けられる相談の質が高いと感じる。
他2社と甲乙つけ難く、他社とあわせて利用し比較して契約しても良い。
(私は実際に複数社をセカンドオピニオンとして利用しました。)
取扱い保険数 30社
無料保険相談会社 医療保険提案力No1
良いがん保険に入るためのおすすめのコンテンツ