男女でり患するがんは異なる
生命保険のことを考えるにあたり、がんのことを知っておくと選ぶ際に役に立ちます。
「日本人の死因で一番多いのはがん」
という言葉を耳にすることはありますが、実際に詳細な数字を見る機会はありません。
そこで、このページでは、男女別の
- がんの死因に占める割合と死亡人数
- 生涯のうちにがんにり患する割合
等について、各種統計資料に基づいて説明します。
男女別のがんの死因に占める割合と死亡人数
男女別のがんの死因に占める割合
まずは男女別のがんの死亡率です。
これは、年間の死因のうち、がんがその原因となっている割合です。
死因に占める割合 | 死亡人数 | |
---|---|---|
男性 | 32.9% | 21万6975人 |
女性 | 24.3% | 14万7897人 |
全体 | 28.8% | 36万4872人 |
【出典】厚生労働省『平成25年(2013)人口動態統計(確定数)の概況』
死因に占める割合で1位
このように、
- 男性の約1/3
- 女性の約1/4
が、がんにより死亡しています。
疾病別の死因に占める割合でがんが1位
また、死因に占める割合としては「がん(悪性新生物)」が、他の疾病を抑えて1位となっています。
死因 | 死因に占める割合 |
---|---|
がん(悪性新生物) | 28.8% |
心疾患 | 15.5% |
肺炎 | 9.7% |
脳血管疾患 | 9.3% |
老衰 | 5.5% |
生涯のうちにがんにり患する割合
生涯のうちにがんになる割合とその部位
続いては、生涯のうちにがんにり患する割合です。
がん全体の値で見ると、生涯のうちにがんにり患する割合は
- 男性:58.0%
- 女性:43.1%
となっています。
部位別で見てみよう
更に細かく部位別で見てみると、次のようになっています。
国立がん研究センターが部位ごとのり患率を公表しています。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
食道がん | 2.2% | 0.5% |
胃がん | 11.2% | 5.7% |
結腸がん | 5.4% | 5.0% |
直腸がん | 3.2% | 1.8% |
大腸がん | 8.6% | 6.8% |
肝臓がん | 4.2% | 2.4% |
胆のう・胆管がん | 1.7% | 1.8% |
すい臓がん | 2.2% | 2.1% |
肺がん | 9.5% | 4.3% |
乳がん | - | 7.2% |
子宮がん | - | 2.6% |
子宮頚がん | - | 1.2% |
子宮体がん | - | 1.3% |
卵巣がん | - | 1.1% |
前立腺がん | 7.0% | - |
甲状腺がん | 0.4% | 1.1% |
悪性リンパ腫 | 0.4% | 1.1% |
白血病 | 0.9% | 0.7% |
【出典】国立がん研究センターがん対策情報センター『がん情報サービス』
女性の方がり患する部位が多い
男女別で見てみると、男性の方ががんにり患する確率は高いです。
しかし、女性の方がり患する可能性のある部位が多いのがわかります。
こうした違いがあるため、男女別で見た際に、性別によってがん保険の保険料に違いが出ることがあります。
男女でそれほど保険料が変わらない場合もありますが、女性の方が1.5倍程度高くなる場合もあります。
がん保険は保険会社によっても保険料が変わります
がん保険は、性別だけじゃなく、保険会社によっても保険料は大きく異なります。
そのため、複数の保険会社の中から、自分が求める保障を備えた最も良いものを選ぶことが大切です。
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