ファイナンシャルプランナーって何者!?
生命保険で力を貸してくれるFPさん
私が医療保険に加入する際にお世話になったのが、
- 生命保険
- 金融
- 人生設計
等のプロフェッショナルである、です。
生命保険に加入する際、FPさんに相談することで、
- 加入前の保険の比較
- 自分に本当に合っているかの検討
- 加入後の保険金請求や住所変更等の諸手続き
等の面で力を借りることができます。
FPって何者?
そんな、生命保険全般で力になってくれるFPさんですが、いったいどんな資格を持った人たちなのかということは、あまり知られていません。
以下では、FPが持っている資格やその種類、生命保険に精通したFP等について紹介します。
FPは「国家資格」保持者!
FPになるための資格とは?
FPを名乗るためには、資格試験に合格する必要があります。
その試験ですが、FP技能検定と呼ばれる試験です。
FP技能検定は、
- 3級
- 2級
- 1級
に分かれており、それぞれ受験資格が設定されています。
3級の受験資格
3級の受験資格は、次のように規定されています。
- FP業務に従事している者または従事しようとしている者
つまり、だれでも受験することができます。
2級の受験資格
2級の受験資格は、次の4つが規定されています。
以下のどれかに該当すれば受験することができます。
- AFP(後述)認定研修を修了した者
- 3級のFP技能検定に合格した者
- 2年のFP業務経験がある者
- 金融渉外技能審査3級に合格した者
以上を見てわかるとおり、2級FP技能検定は誰でも受けられるわけではありません。
最も一般的なルートでは、3級試験に合格してからでなければ受験することができません。
1級の受験資格
1級FP技能検定は仕組みが少し複雑です。
1級のFP技能士になるためには、基本的には「実技試験」に合格すればOKです。
実技試験の受験資格は次のとおりです。
- 1級のFP技能検定の「学科試験」に合格した者
- CFP(後述)認定者
- CFP資格審査試験の合格者
以上の条件の中には「1級の学科試験」が登場します。
1級の実技試験を受けるためには、1級の学科試験に合格することが必要になります。(CFP認定者を除く)
そのため、CFP認定者等を除く、2級FP技能士が1級に合格するためには、1級の「学科試験」も受験する必要があります。
1級の学科試験の受験資格は次のとおりです。
- 2級のFP技能検定の合格者で、1年以上のFP業務の実務経験のある者
- 5年以上のFP業務の実務経験のある者
このように、1級試験は仕組みが結構複雑になっています。
ただ、間違いなくいえるのは、最低でも1年以上のFP業務の実務経験が必要である、ということです。
そのため、1級試験は受けるだけでもやや難易度が高い試験と言えます。
FP技能検定はどこが実施している?
以上のFP技能検定試験に合格することで、FP技能士の資格が得られ、FPを名乗ることができます。
さて、このFP技能検定ですが、実施団体が2つあります。
1つ目が日本FP教会です。
2つ目が金融財政事情研究会(きんざい)です。
これら2つの団体がFP技能検定を実施しています。
それぞれ別団体となりますが、どちらのFP技能検定に合格しても、得られる資格に違いはありません。
日本FP教会の「〇級FP技能士」も、きんざいの「〇級FP技能士」も資格としては同じになります。
違いがあるのは試験内容
違いがあるとすれば、それは試験内容です。
FP技能検定では、
- 学科試験
- 実技試験
に合格することで、資格を得ることができます。
このうち、学科試験は両団体共通問題ですが、実技試験はそれぞれ別の問題となります。
受験者は、受験申込時にどちらで受験するかを選ぶことができます。
FPの上位資格!?「AFP」と「CFP」とは?
AFPとはどんな資格なのか
先程、2級FP技能検定の受験資格の中で「AFP」という単語が出てきました。
AFPとは、「アフィリエイテッド ファイナンシャル・プランナー」の略称です。
直訳すると「加盟(提携)ファイナンシャル・プランナー」です。
AFPは、日本FP協会に登録しているため、日本FP協会と提携しているファイナンシャル・プランナーであるといえます。
また、AFPは、2年ごとの講習受講義務が定められています。
そのため、FPとして最新の知識を持っているFPとも言えます。
AFPになるには?
AFPになるためには、以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。
- AFP認定講習を修了
- 2級FP技能試験に合格
- 日本FP教会に登録
(条件を満たす順序はどれからでも大丈夫です。)
AFPになるためには、2級試験合格者が認定講習を受ける必要があります。
そのため、AFPは、2級FP技能士の上位資格とも言えます。
CFPとはどんな資格なのか?
先程、1級FP技能検定の受験資格の中で「CFP」という単語が出てきました。
CFPとは、「サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー」の略称です。
直訳すると「認定を受けたファイナンシャルプランナー」です。
最高水準の知識を持つと認定を受けたファイナンシャル・プランナーであるといえます。
CFPは、世界24か国で導入されている、最高水準のFP技能士の資格です。
日本では、日本FP教会のみがその認定権を持っています。
また、AFPと同様、2年ごとの講習の受講が義務付けられており、常に最新の知識を保持しています。
CFPになるには?
CFPになるためには、以下の4つの条件をすべて満たす必要があります。
- AFP認定者
- CFP資格審査試験6科目に合格
- CFPエントリー研修を受講し修了
- 3年以上の実務経験
CFPになるためには、AFPの資格を保持している必要があります。
また、実務経験も3年以上必要であり、難易度の高い審査試験に合格する必要もあります。
そのため、実際に取得するまでには時間も高水準の知識も必要となり、この資格を持っている場合には、特に高い技能を持ったFPであるといえます。
FP資格の種類と取得までの道のりを図でまとめてみよう
FP技能士試験制度は複雑なので…
以上のとおり、FP技能士試験制度はかなり複雑です。
単純に3,2,1級だけでなく、AFPやCFPと言った別の資格も出てきます。
それらの整理の意味も込めて、以下のとおり各試験の関係をまとめてみました。
FP試験の関係図
≪各FP技能士試験の関係図≫
FPなら全員が生命保険に精通しているというわけではない…
FPさんにもいろいろいます
ここまでご紹介してきたのは、FPになるための一般的な方法についてでした。
FPを名乗っている人は、必ずこれらの試験に合格しています。
しかし、合格した人全員が生命保険に精通したFPというわけではありません。
というのも、FP技能士試験というのは、金融や人生設計等に関する幅広い知識を学びます。
一例ですが、試験は以下のような分野から出題されます。
- 教育費
- 社会保障
- 住宅ローン
- 生命保険
- 相続・遺言
- 不動産
- 税金
見ていただくとわかる通り、生命保険に関しては、あくまで多くの試験分野の1つでしかありません。
そのため、FP技能士試験合格者は、生命保険の一般的な知識は持っていても、精通しているとはいいがたいわけです。
ただ、もちろん、生命保険に精通したFPも存在します。
それは、保険代理店に勤務するFPです。
保険代理店に勤務するFPとは?
保険代理店に勤務するFPとは、生命保険会社と保険募集についての契約を結んでいる会社に所属するFPのことです。
簡単に言えば、普段から生命保険契約を取り扱っているFPです。
そうしたFPであれば、日ごろから生命保険をお客さんに提案しているため、生命保険に精通しています。
実際に、私が医療保険やがん保険に加入する際に相談したのも、保険代理店のFPさんでした。
保険代理店のFPさんから生命保険に加入すると、FPさんが自分の担当の窓口になってくれる等、多くのメリットがあります。
メリットについて詳しくは以下のページで紹介しています。
保険の相談はどんな風に行われる?
保険代理店のFPさんに保険の見直しなどを相談すると、実際にFPさんと話をしながら良い保険を見つけていくようになります。
FPさんは、話をしながら、相談者の
- 資産状況
- 社会保険の加入状況
- 勤務先の状況
- 人生設計
を考慮し、最適な保険を探っていきます。
また、同時に不要な保険の見直しも進めていきます。
私自身、実際に保険代理店のFPさんに相談し、保険の見直しを行いました。
その際のやりとりの様子を別ページでまとめています。
生命保険の見直しを考える場合には、参考にしていただければ幸いです。
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