アフラックの個人年金保険の特徴や上乗せ利率とは?

アフラックの個人年金保険はどんな保険?

アフラックの個人年金保険はどんな内容?

がん保険や医療保険のコマーシャルで有名なアフラックですが、個人年金保険も取り扱っています。
ただ、がん保険や医療保険ほど、その内容は知られていません。

 

個人年金保険では、支払った金額に対してどのくらい増えて戻ってきたかが重要な項目です。
その戻ってくる割合を「返戻率」と言い、次の計算式で求めます。

受け取る年金総額 ÷ 支払った保険料総額 × 100 = 返戻率

 

以下では、アフラックの個人年金保険の

  • 返戻率
  • 特徴
  • 保険料

等を分かりやすく紹介します。

 

アフラックの個人年金保険の特徴とは?

受け取り開始を遅らせて返戻率アップ!

おばあさんと女性

アフラックの個人年金保険には、1つの特徴があります。
それは、保険料を払い込んだ後に、受け取り開始を遅らせることで返戻率をアップすることができるというものです。

 

通常、個人年金保険では、保険料を払い込んだ直後から5年間または10年間年金を受け取ります。
アフラックの個人年金保険ももちろんそれは可能ですが、払込み完了から受け取りまで間を開けることもできます。

 

それにより、保険会社にお金を預けておく期間が増えます。
するとどうなるかというと、保険会社がお金を運用できる期間が伸びるため、上乗せされるお金が増えて、返戻率が高くなります。

 

仕組みを図で見てみると以下のようになります。
まず、通常の個人年金保険では以下のような形となります。

 

通常の個人年金保険の保険料と年金

まずは、通常の個人年金保険の保険料と年金受給の図です。
60歳で保険料を払い終わった後、すぐに年金として受給しています。

通常のアフラックの個人年金の形

 

年金受け取りを遅らせた場合の保険料と年金

続いて、受給開始を遅らせた場合の個人年金保険の図です。
60歳で保険料を払い終わった後、65歳まで寝かせて年金として受け取っています。
そのため、60歳から65歳の間も上乗せ利息が加算され、年金原資が多くなっています。

受け取りを遅らせたアフラックの個人年金の形

 

返戻率は実際にどのくらい変わる?

ポイント

受け取りを遅らせることで、返戻率がどのくらい変わるのかを見てみます。
通常60歳の受け取りのものを、

  • 65歳
  • 70歳

まで遅らせた場合のそれぞれの返戻率です。

 

受取開始年齢 60歳 65歳 70歳
返戻率 104.8% 110.2% 115.8%

【計算条件】年金受け取り:5年間 加入年齢:30歳 保険料総額:360万円

 

5年間受け取りを遅らせるごとに、おおむね5%返戻率が上がります。
70歳まで遅らせるのが返戻率的には理想ですが、不安な場合もあるかと思います。
その場合には、公的年金の受給開始となる65歳まで遅らせてみるのが良いでしょう。

 

60歳時点で一括受取りをすることも可能

アフラックの個人年金保険では、分割受取りではなく、一括受取りをすることも可能です。
その場合、保険料を払い終わった60歳時点で、上乗せ金とともに一括で受け取ることができます。

 

しかし、一括受取りの場合、保険料を保険会社に預けておく期間が短くなってしまいます。
(分割受取りの場合に、年金受け取り期間中に預けている分が無くなってしまいます。)

 

そのため、返戻率がやや悪くなってしまうというデメリットがあります。
ただ、まとまったお金が必要になる場合にはこの選択肢も良いでしょう。

 

5年ごとに配当金が支払われる場合も

おじさん

アフラックの個人年金保険は、5年ごとに配当金が支払われる仕組みにもなっています。
これは、支払った保険料を保険会社が運用して、利益が出た場合に支払われるものです。
そのため、毎回確実に支払われるとは限りません。

 

支払われる場合には、5年ごとの契約応当日(契約日)に配当金が支払われます。
なお、個人年金受け取り期間中も、配当金が支払われる場合には、5年ごとに配当金が支払われます。

気になる保険料や返戻率はどのくらい?

60歳受け取り開始と65歳受け取り開始の返戻率を紹介!

老夫婦

アフラックの個人年金保険の、加入年齢別の返戻率を紹介します。
ここでは、以下の条件のとおり、

  • 60歳で受け取りを開始した場合
  • 65歳で受け取りを開始した場合

の2パターンの返戻率を紹介します。

 

なお、ご覧いただくと分かるとおり、65歳から受け取ったほうが返戻率は5%程度高くなっています。

 

返戻率算出条件
  • 受け取り年齢:60歳及び65歳
  • 保険料:月20,000円
  • 受取り期間:10年間
  • 保険料払込み:60歳まで

 

年齢別返戻率
60歳受け取り開始 65歳受け取り開始
25歳加入 110.1% 116.4%
35歳加入 105.4% 111.1%
45歳加入 104.5% 110.2%

 

実際に受け取れる年金額はどのくらい?

続いて、上記の場合に実際に受け取ることができる毎月の年金額を紹介します。
こちらは、受け取り開始年齢ごとに分けて紹介します。

 

60歳受け取り開始
60歳受け取り開始
返戻率 毎月受取り年金額
25歳加入 110.1% 77,088円
35歳加入 105.4% 52,725円
45歳加入 104.5% 31,375円

 

65歳受け取り開始
65歳受け取り開始
返戻率 毎月受取り年金額
25歳加入 116.4% 81,538円
35歳加入 111.1% 55,591円
45歳加入 110.2% 33,061円

 

返戻率5%の差は大きい

運動する夫婦

以上のとおり、60歳受け取り開始と65歳受け取り開始を比べてみると、毎月の受取額では2,000円〜4,000円の差が出ました。
年間にすると25,000円〜48,000円の差となります。
わずか5%の差ではありますが、受け取ることができるお金にこれだけの差が生まれます。

 

そのため、アフラックの個人年金保険に入る場合は、基本的には受け取りを遅らせた方が良いでしょう。

 

60歳受け取り開始を選ぶ場合

ただ、個人年金のを使う目的によっては、60歳受け取りを選ぶべき場合もあります。
それは、60歳で退職してから、65歳で公的年金を受け取るまでの「つなぎ年金」として使う場合です。

 

この場合には、60歳から受け取るようにしないと全く意味が無くなってしまいます。
なお、当初60歳受け取りとして加入し、後から受取りを遅らせたくなった場合に遅らせるということも可能です。
その場合は、当初の受け取り開始年齢から1年刻みで最大で10年まで受け取りを遅らせることができます。

アフラックは会社の財務健全性はどうなってる!?

アフラックの保険会社としての格付けは?

保険会社は、外部の格付け会社によって、財務の健全性などを格付けされています。
保険会社の財務健全性は、保険金の支払い余力にも影響してきます。
そのため、その格付けが高いほど、保険金の支払い能力が高いということになります。

 

以下では、保険会社の健全性を示す格付けとして有名な

  • ムーディーズ・インベスターズ・サービス
  • スタンダード&プアーズ
  • ソルベンシー・マージン比率

の3つのアフラックに対する格付けを紹介します。

 

ムーディーズ・インベスターズ・サービス

数字の説明

格付け:Aa3
20段階の上から4番目

 

スタンダード&プアーズ

格付け:A+
10段階の上から3番目

 

ソルベンシー・マージン比率

898.0%

 

ソルベンシー・マージン比率は、保険会社の通常以上の保険金支払い余力を示す数値です。
200%が1つの基準とされており、その数値を下回ると行政指導が入ることとなっています。

 

【出典】アメリカンファミリー生命保険『健全性と実績

 

財務健全性は良好

以上が、アフラックに対する格付け会社の格付け情報です。
総じて、高い評価となっており、財務健全性は良好ととらえられます。

 

ソルベンシー・マージン比率については、どの水準にいるのかがやや分かりづらいかもしれません。
そこで、他の生命保険会社で同じ水準の会社を紹介します。

  • 日本生命
  • 第一生命
  • ジブラルタ生命

主に、以上のような生命保険会社と同水準となっています。

65歳から公的年金の上乗せ目的で加入するのがおすすめ!

公的年金の上乗せに向いている個人年金保険

おじいさんとこども

以上が、アフラックの個人年金保険の特徴や返戻率でした。
ご紹介したとおり、年金の受け取り開始時期をずらすことで、返戻率を上昇させることが可能です。

 

反面、60歳から受け取る場合の返戻率はやや低めとなってしまいます。
そのため、65歳から受け取ることを目的とする場合には、選択肢の1つとなりえます。

 

65歳から受け取る場合とはどんな時?

65歳から受け取る場合に考えられるのは、公的年金に上乗せして受け取るという使い方です。
現在、公的年金の支給開始年齢は、

  • 国民年金は65歳から
  • 厚生年金は順次65歳からに引き上げ中

となっています。

 

このように、今後は公的年金の支給開始は65歳からとなります。
その際、65歳から公的年金に加えて個人年金を受け取るという使い方が考えられます。
このような使い方をする場合に、アフラックの個人年金保険は向いているといえます。

 



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