賢く備えた税金もお得に!保険料と税金の切っても切れない関係
保険料を払うことで税金が安くなる!?
生命保険は、死亡時や入院時の保障を最大の目的とした金融商品です。
しかし、実はそれ以外にも重要な効果があります。
それは、税金の節税効果です。
より具体的には、生命保険料控除制度を用いた
- 所得税
- 住民税
の節税です。
生命保険料控除の仕組み
生命保険料控除の仕組みは単純です。
支払った保険料を、年間の所得から差し引くことで、課税される所得を少なくします。
それにより、課税される税金が少なくなります。
( 所得 − 生命保険料控除 ) × 税率 = 控除後の税金
以上のように税金課税前の所得を減らす効果があります。
そのため、生命保険料控除を用いることで税金を減らすことができます。
法人の場合は法人税の節税効果も
生命保険料を用いた税金の節税は、個人だけに限った話ではありません。
株式会社や有限会社、合同会社と言った法人でも可能です。
ただ、節税の対象が法人税に変わります。
考え方は個人の場合と同じです。
生命保険料を支払うことで、それを損金計上し、利益を圧縮して法人税を抑えます。
法人の場合は個人の場合とは異なり上限はありませんが、損金計上できる割合が決められています。
また、出口戦略というものも考えておく必要があります。
具体的には
- 退職金の形成
- 従業員の福利厚生
- 赤字補てん
と言った出口戦略が存在します。
生命保険料控除を受けるための方法は?
個人が生命保険料控除を受けるための方法は2つあります。
- 年末調整
- 確定申告
会社員の方は主に年末調整で、自営業等の方は確定申告の際に生命保険料控除を使うことができます。
控除には上限がある
生命保険料控除は非常にお得な制度ですが、控除できる上限があります。
その上限額については
- 生命保険の契約時期
- 生命保険の種類
- 税金の種類
によって変わってきます。
そのため、それらを把握しておくと、無駄なく生命保険料控除制度を使うことができます。
また、所得税や住民税の仕組みも知っておくと、具体的に税金がどの程度還ってくるのかも知ることができます。
少しでも無駄を減らして手残り額を増やそう!
私も含め、サラリーマンの方は、税金の仕組みを考えることなく、漫然と支払ってしまっていることが多いです。
しかし、税金の仕組みを知ることで、実際にとられている税金の成り立ちが分かってきます。
成り立ちが分かれば、税金を減らすためには何を減らせばよいのかが分かってきます。
税金は国民の義務のため、必ず払う必要はありますし、脱税は絶対にしてはいけないことです。
しかし、それを合法的に圧縮する「節税」は別です。
節税は、法に沿って行うため、それを行うことで、手元に残るお金を増やすことができます。
手元に残ることができるお金を増やすことができれば、家計にとって大きいですよね。
このカテゴリでは、そのために必要となる、生命保険と税金の仕組みについて説明します。
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